労働資本主義とは――働くことが報われる社会のために

何かと話題になりやすい氷河期世代。私もその一人です。
まともに就職できない、できてもパワハラや低賃金。
不景気だから仕方ないと、ずっと思っていました。

でも、あるときテレビで聞いた言葉がきっかけになりました。
「氷河期は人口が多すぎたから」と。
――でも、団塊世代も人口が多かったけど、あの時代は仕事が多くて高度成長してた。
この違いは何なのか? という疑問が、私の経済への興味のはじまりでした。

独学で経済学を学ぶ中で、「これでは現実を説明できないな」と思うことが増えました。

たとえば、よくニュースで言われる「国の借金」。
「このままでは通貨の信任が失われる」と言うけど、“信任”ってなに?
経済学にはその明確な定義がないんです。

「実感無き好景気」も同じ。
統計では成長してるのに、生活は苦しい。
それを「成長してるんだから問題ない」と言い切ってしまうのが、今の経済学なんです。

だから私は、労働そのものを“資本”ととらえ直す考え方を持つようになりました。
働くことが未来をつくるなら、賃金はコストではなく“投資”と考えるべき。
この視点から、制度や分配のしくみを根本から見直すのが労働資本主義です。

今の経済政策では、「インフレ率を〇%に」といった数字ばかりが目標です。
でも、物価が上がっても賃金が上がらなければ、生活は苦しくなるだけ。

だから私は、「賃金ターゲット」を提案しています。
普通に働けば、普通に家族を養える。
そのために、制度が働きかける仕組みにするんです。

賃金ターゲットを実現するには、まず公的部門の賃金を引き上げる必要があります。
そうすれば民間企業も賃金を上げざるを得なくなり、全体の賃金水準が上がります。

一時的には赤字が増えても、消費が増えて税収も増える。
これが、労働を出発点にした積極財政です。

「政府の赤字=国民の資産」と言われても、
それだけじゃ豊かさは実感できません。
大切なのは、「人が働いて報われる仕組み」があることだと思うんです。

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ぜひ、そちらもご覧ください。

労働資本主義は、まだまだこれからの思想です。
あなたもこの変化を見届ける“歴史の目撃者”になってみませんか?

労働資本主義を表す画像。男の指導者が上方を指さす。
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